一つ前の記事で、DXの勉強のために、私が最もオススメした書籍
「1冊目に読みたい DXの教科書」を紹介させて頂きましたが、
そもそもパソコンもITも苦手! 「教科書」と言うタイトルも取っ付きにくい!
と言うあなたのために、この記事ではオススメの書籍、第二弾として、こちらを紹介します。
それが中西 聖さんが書かれた「DX戦記 ゼロから挑んだデジタル経営改革ストーリー」です。
こちらは幻冬者より2022年に発売されています。
本書は、不動産会社の代表取締役である中西 聖さんが、混乱と失敗を繰り返しながら、
実際に自社で行った、1500日に及ぶデジタル経営改革をストーリー調にまとめたものです。
1歩進んでは、落とし穴に落ちる、もう1歩進んでは、また落ちるを繰り返しながら、
なんとか前に進んでいく様に惹きつけられ、本来の「DXを学ぶ」と言う目的を忘れ、
一つの物語として、一気読みしてしまいました!
そうです!本書の最大の特徴はその読みやすさです!
DXに関係する、専門用語をできるだけ丁寧に説明したり、図解を差し込むと言った
手法ではなく、一連のストーリーとする事で、DXはどんなところでつまづき易いのか、
また進める上での重要なポイントが学べる1冊となっています。
この本を選んだ理由
この本を選ぶに至った理由は単純で、AmazonでDXのオススメ書籍を探していた時に、
目立っていたからです。
DXと言う分野のため、真面目で硬派な書籍が並ぶ中、男性の顔のイラストがドン!と
前面に押し出されており、更にその横にタイトルの「戦記」の2文字が書かれており、
明らかに他の書籍とは毛色が違うなと思いました。
そして、そのタイトルと本の外観に裏切られる事なく、中身の方も他の書籍とは一味違いました!
大きな違いの一つが、DXの成功のキレイな部分だけを紹介するのではなく、
「課題を探す」ところからストーリーが始まり、その後の落とし穴にハマるまでの過程や、
落とし穴にハマらないための考えなどが余すところ無く、詳細に書かれていた点です。
私は、複数の書籍を読んで実際にDXに着手しましたが、今まさに落とし穴にハマっています!
具体的に言うと、現場の意見を聞いて「動画作成・共有ツール」を導入して、
動画マニュアルをたくさん作りましたが、誰も見てくれません!(泣)
本書には「現場の意見を鵜呑みにするな!」の記載があり、
この本に事前に出会っていれば!と後悔しました。
今はこの「動画作成・共有ツール」の利用を継続するか、解約するか目下、考え中です!
これ以外にも、本書にはいくつも「DXの落とし穴」が紹介されており、
これから行う自社でのDXの予習になったと感じています。
現在は、これから出てくるであろう落とし穴にハマらないよう進めていきたいと考えています!
また本書で進めているDXは不動産会社が対象となっていますが、内容はペーパーレス化であったり、
DX担当者の選び方であったりと、どの業界にも当てはまる内容でした。
この点でも、出てくる事例が本当に身近であり、さらに実際にDXを進める上での問題や、
進めた後で出てくるトラブルは、私も会社でDXを進めているからこそ、とても共感できる部分でした。
他の書籍との違い
結局、DXを進めるのも「人間」、使うのも「人間」です。
どのように素晴らしい技術があろうと、絶対的に正しいであろう理論があろうと、
実際に現場で使う「人間」が納得しない限り、DXが進む事ははありません。
本書は、他の書籍と比べその「人間」に強く焦点を当てていると感じました。
DX担当者やコンサルタントの選び方や、現場の意見の聞き方など、
他の書籍では、見落としがちな点について、多くの事が学べます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本書「DX戦記 ゼロから挑んだ デジタル経営改革ストーリー」は
デジタルやITが苦手な人でもとても読みやすく、
それでいてDXを進める上での需要な点がいくつも学べる良書です。
これからDXを始める方、DXがうまく進められず悩んでいる方に
ぜひ読んで頂きたい1冊です。
以上
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